第10代会長挨拶 畠山善行

米国歯科大学院同窓会のホームページにアクセスされた皆様へ (JSAPD)米国歯科大学院同窓会 第10代会長 畠 山 善 行

米国歯科大学院同窓会( Japan Society of American Postdoctoral Dentistry )として1990年に故保母須弥也先生を会長として発足して、はや20年が過ぎました。この会の目的や活動の方向性について、何年にもわたり議論を積み重ねて参りました。海外で苦労しながら、大学院を卒業した者達がお互いに連絡を取り合って、親睦を図りつつ、今後留学を目指す後輩達のために何か役に立てないだろうか、日本の歯科医学の発展に何か貢献できないだろうかなどという思いでこれまで活動を続けて参りました。

その思いを実現するために現在行っているのが、1年に1度の米国歯科大学院同窓会であります。
現在の活動としては、年に一度集まり、年次総会を2日間にわたり行っています。第1日目は主に新入会員の紹介とクローズドセミナーによる、出身大学や自分の専門外の分野といった垣根を越えた最新情報を意見交換したり、日常臨床における症例を通じての実体験を発表したりして、お互いにディスカッションするというやり方を行っております。

そして第2日目はオープンセミナーとして、一般の歯科医の先生方に講演会という形で参加していただいています。 この会の魅力はなんといっても、さまざまな分野の専門家が一同に介していろいろな考え方を知ることができる点です。日本の歯科大学院のシステムにはないアメリカまたは欧州の基礎と臨床が直結した教育システムにのっとった効率の良い卒後教育を多数の臨床体験を通じて学ぶことができた歯科医が、お互いの知識や臨床体験を披露しあい、時には激しく討論することは、非常に興味深いとともに、今後の日本の歯科臨床の発展に役立つものと信じております。 海外の著名な臨床家を招いて講演を聴くだけではなく、日本の実情に沿った治療を経験してきた我々JSAPD会員たちの生の声に耳を傾けることで、最高に興味深い何かを感じ取っていただくことができるでしょう。

この度池田和己前会長から引き継いで、会長を引き受けさせていただくことになりました。歴代の会長および池田前会長の意思を引き継ぎ、会員の先生方と役員の先生方のご協力をいただいて精一杯がんばりたいと思います。
この会が今後ともさらに充実して、発展していくことを願っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。皆様方の忌憚のないご意見を歓迎いたします。