2013年12月25日にクインテッセンス社より米国歯科大学院同窓会(JSAPD)編による「インプラント治療の根拠とその実践 – スペシャリストが考える optimal treatment」が刊行されました。この書籍はJSAPDの第16回ならびに第17回公開セミナーでインプラント治療についての様々な話題を取り上げたことを契機に企画され、JSAPD会員31名が執筆に参加しました。
以下に内容の概略をご紹介しますので、ご興味のある方はぜひお読みください。全国の書店、歯科材料店、アマゾンで取り扱っています。全292ページで、定価は15,000円(税別)です。
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〈この本について〜序文からの抜粋〉
この書籍のタイトルの一部である「根拠」という言葉には、二つの意味が含まれています。一つはscientific evidenceに対応する「科学的根拠」であり、もう一つはclinical rationaleに対応する「治療を実践するうえでの正当な理由」です。どちらが欠けても、歯科治療の一つの選択肢であるインプラント治療を実際に選択し、患者に用いることは許されません。本書ではこの二つの意味をもつ「根拠」の具体的な中身を紹介したうえで、根拠にもとづいた「実践」について、実際の症例を通じてわかりやすく解説しました。
本書では、まず天然歯を保存するか、抜歯するかの基準について、歯内療法専門医、歯周病専門医、補綴専門医がそれぞれの専門的見地から根拠を示し、次いで現存する科学的文献のほとんどを渉猟したうえで、インプラントの治療計画を立案するための根拠を示しています。その後に従来補綴での治療例も紹介しながら、インプラント補綴をさまざまな状況で行った症例を供覧し、日常的に臨床で遭遇する異なった状況に応用できる考え方と治療技術を提示しています。また、歯科治療にとって重要なテーマである顎位と咬合についても、インプラント治療という文脈の中でどう考えればいいのかを、提示しました。最後に、インプラント周囲組織と上部構造のメインテナンスのために必要不可欠な基礎知識、そして20年以上の長期にわたってインプラント患者を管理し続けている症例を通じて得られた実践的なノウハウを紹介しています。
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